So-net無料ブログ作成
検索選択

Blogの中の猫たち-151 [Blogの中の猫]

寝猫庫ねんねこっこ

Zero01.jpg

テオさんちのゼロ


サブタイトルにテオとゼロのひだまり別館。
このサブタイトルになっているゼロさんはもういない。
人間どうしの識別は視覚が主体なので、嗅覚が識別の主たる手段である他の動物よりも個体の変化(顔かたちを含めて)は無数といってもよいレベルでかなりの数に上る。
猫もまた犬ほどではないにしろ嗅覚による個体識別がメインなので顔かたちの変化は同種のものではあまり多くはない。
だから、ゼロさんも怪舌『うりりん』とそっくりである。

 

Zero.jpg


でも、彼らにとっては「匂い」というごく普通の識別手段では似てるところは全然無いのかも知れンね。
ブログ猫第1号が『うりりん』だった。それから確かKojiro君。Zeroさんはホワイトペルシャは3頭目。
もう既に亡くなってから時を経ているためか、写真が少ない。
でもこの画像の元写真は肖像としては完結してた。
だからアウトラインを決めるのはそんなに難しくはなかったけれど、問題はやはり『白』という体色だね。
白色は他の色との比較の中に際立つもので、その様々な明度と彩度は他の色の中で知覚評価される。
写真は一度に全体を映し込むけれど、ハンドドローはアナログであれ、デジタルであれ白い背景の中で白を描くためには決して白ではあり得ないわけで、あー^--^ややこしい。
ともあれ、なんとか描けたので貼り付けるぞッ。

 

Zero02.jpg


音楽は久々に ソロヴァイオリンとオーケストラのためのイントロ op.6
ジェントルな音楽家ジェラルド・フィンジィです。







9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(58)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

未完の完成 [音楽]

bazen.jpg
シューベルト/ピアノ・ソナタ第6番ホ短調 D566

第1楽章 モデラート
第2楽章 アレグレット
第3楽章 アレグロ ヴィヴァーチェ

Schubert.jpg  この作品はホ短調で始まり、ホ長調ではなく、変イ長調のスケルツオ風の楽章で終わっている。
ソナタ形式が4楽章に至らず、開いたままであるといわれるのはわかるけれど、作品自体が未完かというと、何となくこれでいいんじゃないかと感じている。
でも、それでは満足出来ない方がいて、第4楽章にホ長調のロンド:アレグレットを持ってきている人もいれば、リヒテルのように、何と第2楽章に第3楽章を使い、第2楽章のアレグレットを第3楽章(終楽章)として演奏してしまう人もいる。
リヒテルはライブが主体で、いくつかのものを聴いた範囲では全てこの3楽章のソナタで押し通している。
憤慨する方もいるんだと思うけどね。
でも、ボクはけっこうこれが気に入っているのです。
ヒロイックな死を想起させる第1楽章に野卑な第2楽章。
非常に美しいメンデルスゾーンを思わせる旋律を聴かせる第3楽章という並びは、多分リヒテルが21番のソナタと同じ流れを採っているからなのかなとも思う。
シューベルトは意外と終楽章がリリカルなんですね。
ボクはこのソナタの中心はやはり第1楽章の単純だけれど、最初の和音から導かれる簡潔な主題が鍵盤から劇的な感情表現を引き出しながら繰り返される部分だと思っている。
第5番のソナタがとてもモーツァルト的なシューベルトであるとすればこの第6番はベートーヴェン的なシューベルトである。
リヒテルの演奏は個性的で、ダイレクトにシューベルトの晩年に直結するような重さがある。
決然とした和音の後にきっりと描き込まれる悲嘆。
第1楽章の和音から右手が生み出す短い旋律が高まって行く間も、左手は籠もった音でうつむいたまま葬送のリズムを刻む。
それでも、ふと目線が上がるとシューベルトの歌の花が開きそうな気配があるんだけれど、そこから再びベートーヴェン的なパトスにもう一度ダイブする。
第1楽章の様式は弛緩していてカッチンカッチンのソナタ形式とは異なる。
若いときこんな音楽を書いてると長生きしそうにない。
リヒテルの演奏の後、ケンプの演奏を聴くと、ただただ美しい。
音楽は淀みなく流れ、悲嘆はロマンティックで若い気分の沈潜程度。
どちらもそれなりにいいのだけれど、何度も聴き直す音楽はこの曲に関してはリヒテルだね。ボクはだョ。


第2楽章は一転してシューベルトの美しい歌の楽章なのだけれど、リヒテルはこの楽章を第3楽章に持ってきて、楽曲全体に未完成の印象を持たせるスケルツォを第2楽章にあげている。
熟慮の結果なのだろうけど、未完成もまたシューベルトの世界なのです。
当否はともかく、このアレグレットが美しい音楽であることは間違いない。
アレグレットはシューベルト的な長い旋律線。
立ち止まってその場から雰囲気を変える。
第3楽章はちょっとワイルドな音形が多用されるスケルツオといっていいリズム。
これもシューベルトの得意とするパターンではあるが、音楽の中に珍しく何か歌以外のものを持ち込もうとしたのかな。
このスケルツォの野卑と無辜が結びついた不可思議さが一番しっくり来るのはやはり、異様だけれどリヒテルの演奏でした。
D566を美しく弾いた演奏はいくつもあるけれど、人間的で生々しい歌はそこには見いだせない。


リヒテルの第1楽章を
この人のシューベルトはボクが聴く範囲ではちょっと異様です。
リヒテル自身の生きる形と似ていたのかも知れないとちょっと想像したりもします。

 

 




シューベルト : ピアノ・ソナタ全集

シューベルト : ピアノ・ソナタ全集

  • アーティスト: シフ(アンドラーシュ),シューベルト
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1995/08/25
  • メディア: CD

Richter.jpgPiano Sonatas: In B Flat D 575 / In E Minor D 566

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Living Stage
  • 発売日: 1999/12/15
  • メディア: CD




9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(46)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

皇帝のらしくない歌 [音楽]


imagesCA0YP1EQ.jpg
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73
   
         第2楽章 アダージオ ウン ポコ モッソ(ロ長調)


2年に一度聴くかどうかというくらいあまり聴くチャンスがない曲。
というより、高校時代?シカゴのブラス・ロックやサンタナに夢中になる少し前にはもう聴かなくなっていた。
最初に聴いたのがホルスト・シュタインという異様に頭のでかい指揮者がウィーンフィルを振ってグルダがベーゼンドルファーを弾いた演奏であったことは以前どこかで書いた。
あの録音の華美で芯がないピアノのキラキラした音がきらいで、ずっとこの曲はこういう曲なのだと頑なに思っていて、聴く耳を持っていなかった。
それからずっと年を取ってふと聴いてみたりしたんだけれど、やっぱり最初のいきなりピアノから始まる序奏のところで蹴躓く。
何ていうのか、例えは悪いけれど、『コイツ、ヤナやつだ』と思っていたけれど、まあよくよく付き合ってみなければわからないと思い直して付き合ってみたら『やっぱりヤナやつだ』と思ってしまったようなものである。
でも、ある休日の朝。
高ばさみで狭い庭のウバメガシを切り飛ばしているとき、自分がどこかで聴いた旋律を口笛で吹いているのに気づいた。
広々として穏やかで、周りを見回しながら少しずつ階を昇って行く、時折目が合うとそこには決まって目尻に親和な細かい皺を浮かべて微笑んでいる。
そんな旋律で、モーツァルトか?そのものとは何処か違う、ブラームスではあり得ない。
古典だ古典。
「まさかベートーヴェン?」
『いやきっとそうだ』と思い返していたらハタと気づいた。
飽きてしまっていたピアノ協奏曲の第2楽章でした。
棚から取りだして聴いてみた。
確かにこの旋律だと思った。でも、このピアノではない。
ミケランジェリは好きだけれど、違う。
さあ、それからが大変でした。
シュナーベル、ギーゼキング、バックハウス、ポリーニ、ハスキル、ブレンデル、ルプー、アシュケナージ、グルダ、いろんなピアニストの弾く第2楽章を聴きましたね。
グールドを聴いてアラウを聴いた後、あと、もういいやと思って、まさかねと思いつつルービンシュタインをちょっと聴いてみた。
一聴、『ぁ、これだ!』と感じました。
弾く方はすごく楽しげに感じるこの協奏曲をボクは最後まで聴ききることはほんとに少ないけれど、この第2楽章のベートーヴェンらしからぬ暑くるしさの抜けた歌は、老いとそれにふさわしい旋律の掴み方とマルカートな粒立ちの音が、艶を残しながら決して粘ることなく、不要な抒情や思い込みをを排して、絶妙に一致した年齢と経験の融和を感じさせる。
全体は3つの部分からなり第1の部分を第2の部分で変奏し、第3の部分でその第2の変奏を変奏する。
そういう風に聞こえる。
楽章の最後が第3楽章の主題を予告しており、YouTubeで簡単に探せだした、目的の演奏はきちんとそこで切れていた。
つまり第2楽章は第3楽章の主題を予告してそのまま第3楽章に繋がるのだから、聴いていると第2、第3楽章は切れ間がないことになる


なんだ、『皇帝かぁ』と、このジジイのような感慨をもらさず、ちとこのベートーヴェンらしくない優しく穏やかな歌を聴きなされ。

 

 

71Z7XA9NoaL__SL500_AA300_.jpgベートーヴェン:P協奏曲全集

  • アーティスト: ルービンシュタイン(アルトゥール),ベートーヴェン,クリップス(ヨゼフ),シンフォニー・オブ・ジ・ユアー
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1992/12/16
  • メディア: CD






9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(51)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Blogの中の猫たち-150 [Blogの中の猫]

*ねこの召使い*

Heita01.jpg
maomao_pong さんちのヘイタ

3匹の個性的な猫さんがいるお家。
というより、ボクが一番魅入ったのは、寒いところにいるのだろうけど、広々としていて庭先の環境がいいね。
それと猫の体型がスリム。
ナナちゃんはちょっと丸いけど、他の2ニャンはスマートだね。食餌のコントロールが効いているのか理想的な体型に見える。
その中でこの黒猫さん『ヘイタ』君は体型も申し分ない。
貫録という点ではちと軽量過ぎるけれど、猫としての野性を感じさせる体型はソマリやアビシニアン張りですね。
極めて個人的な印象で確たる立証がされているわけではないけれど、牛柄の猫の黒毛とこのヘイタ君のような黒猫の黒毛はどうも異なるものであるらしい。
牛柄さんのは白との比較において鮮やかに黒い。
黒猫さんは究極まで濃くなった紅のように感じる。

Heita02.jpg



『黒』と感じるものには様々な色の究極の濃度があり、光の当たり具合でそのもと色の一部が見えたりする。限りなく黒に近い青、限りなく黒に近い緑、限りなく黒に近い灰色(これが最もそれらしい。)
白は限りなく白くても黒にはなれない。
もっとも光の中では全ての色の根源は赤、青、緑であり、その微妙な配色により明るくもなり、暗くもなる。その究極には無数の濃度の白と無数のバリエーションの黒がある。
ヘイタ君の黒には赤みが強い。
光がその底にある色の根源を射抜いている。
今回は可能な限り濃い赤を使った。

 

Heita03.jpg


 

音楽はとっておきのエネスク。


注目のルーマニア出身のピアニスト、クリスティアン・ペトルスクはエネスクのピアノ曲を中心に録音していて、YouTubeでもいくつか聴ける。1902年か3年頃のピアノのための前奏曲とフーガからフーガを。
この人の非凡さは古典への検証から始まり、20世紀の作曲家が陥ってゆく抽象性への傾斜から民族音楽の抒情性へ移ろう作品構築の流れが、若い頃の熱く早い息づかいから成熟してゆく呼吸の無駄のなさへ実にスムーズに移行しているところだと考えている。
希代のヴァイオリンとピアノ演奏家としての再現者として作品に込めるの憧憬と敬意の中に汲み出された心が自分の作品に巧まずして反映している。
この作品はシンプルな形を取り、単調でありつつ単なる幾何学的な積み重ねではない細かい起伏を備えている。
最近こういった彼のカタログに付け加えられる作品が急激に増えてきたことにワクワクしている。


Enesco-Oeuvres Pour Piano

Enesco-Oeuvres Pour Piano

  • アーティスト: George Enescu,Cristian Petrescu,Mirabela Dina
  • 出版社/メーカー: Musidisc
  • 発売日: 2004/11/08
  • メディア: CD

 

 





9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(54)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

起きあがりかけた天賦 [音楽]



imagesCA0YP1EQ.jpg

モーツァルト/ピアノ協奏曲第4番ト長調 K.41

第1楽章 アレグロ  (ホナウアのHPソナタ作品1-1第1楽章)
第2楽章 アンダンテ (ラウバッハのチェンバロとヴァイオリンのためのソナタ作品1-1第2楽章)
第3楽章 ト長調   (ホナウアのHPソナタ作品1-1第3楽章)

紛れもない習作であり、11歳のモーツァルトが父の教育的指導の元に編曲したものと言わざるをえない。
一曲の協奏曲を構成する各楽章が異なる作曲家の作品のアレンジである。
いわゆるパスティッチョ(複数)という名で纏められ、評価から除かれることが多い。
父レオポルトが資料として集めた曲を組み立てたものか、自分で組み立てたのかその辺もボクはわからないし、興味もあまり無い。
ただ、これらの音楽にもモーツァルトはカデンツァを書いたのであり、様々な楽器を導入することによって音楽の幅を広げ、作品に厚みを与えた。
例えばこの第4番ではオーボエよりも軽やかで明るいフルートを入れ、音楽の流れを自分のイメージに縫合している。
急緩急のスタイルと長・短・長の調性がもつ光と影はその濃淡よりも歌の流れに比重が置かれているけれど、程よく耳に馴染む。
モーツアルトの天賦はこの習作を通してピアノ協奏曲というジャンルを生涯にわたって途切れることなく開拓してゆく。
最初から長距離砲を撃ったわけではないのだ。
この第4番までの編曲的習作とK.107の3曲の寄せ集めは単なる興味本位に録音されているわけではない。
ペライアや全集好きのアシュケナージの演奏を聴いても、作品がより単純なだけにそこに作曲者の天賦をどう弾き出すのか、思いの外力を注いでいる。
つまりだ。
美しく楽しいのです。

 

 

Mozart: Piano concertos No. 1-4, 6, 8, 15 & 24

Mozart: Piano concertos No. 1-4, 6, 8, 15 & 24

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Concerto Royale
  • 発売日: 2006/04/27
  • メディア: CD

 

モーツァルト:ピアノ協奏曲全集

モーツァルト:ピアノ協奏曲全集

  • アーティスト: アシュケナージ(ヴラディーミル),モーツァルト,フィルハーモニア管弦楽団,バレンボイム(ダニエル),ロンドン交響楽団,ツォン(フー),イギリス室内管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/12/05
  • メディア: CD






9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(46)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

微笑んで悼む [音楽]


imagesCA0YP1EQ.jpg

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26

第1楽章 アンダンテ コン ヴァリアツィオーニ
第2楽章 スケルツォ:アレグロ モルト
第3楽章 マエストーソ アンダンテ
第4楽章 アレグロ,ロンド

初期と充実してくる中期の狭間にある何とも名状しがたい形式を持つ。
一楽章もソナタ形式を持たない。
ハイドンやモーツァルトからの飛翔か、ただの組曲か
形式の自由さはまず、ショパンを魅了し、彼の第2ピアノソナタのインスピレーションとなっている。
「ああ、これでもいいんだソナタって」てなもんだろうかね。
この曲のクライマックスはやはり『ある英雄の死を悼む葬送行進曲』という副題を持つ第3楽章だろう。
ショパンのような葬送をじっと一点から凝視する死の情念はなくて、古典的な乾きが抑制されて理性的な響きを生む。
個々の人々の感慨を形式の中に昇華させた
その意味ではこれは人の死を送るためのスタンダードである。
でも、ボクがこの曲で一番魅力を感じるのは第1楽章の主題と5つの変奏曲です。
シューベルトのそぞろ歩きのようなベートーヴェン最良の田園的旋律がテーマとなり、円かで優しい。
何故かボクはこの曲はギレリスの演奏が気に入っていて、彼のタッチにあわない選曲だと思った最初の印象は見事に覆って今に至っている。
騎士は鎧を脱いでピアノに向かっている。
特に第一楽章はマエストーソ・アンダンテへの予兆などは微塵も見せず、淡々と木々の間の薄い朝の光とオゾンの中を散策する。
第2楽章は軽快なスケルツオ。
スタッカートの切れがいい演奏は次の楽章の重さにつなげる幅の広さが求められるのだろうけれど、このソナタを組曲的に捉えればそれほど各楽章の関連性を意識しなくてもと考えるのだけどね。
実際にボクはこの葬送行進曲をあまり深刻な音楽として捉えたことがないのでサラリと弾かれると、とても美しく感じる。
第4楽章は明確な対位法の練習のような音楽。
でも、この早さはやはり、ショパンの第2ソナタの墓場を吹き抜ける一陣の風のような第4楽章へ繋がっているようだ。
御本人が付けた副題をどうこう言うつもりはおそれおおくて無いのだけれど、死を悼む厳粛な旋律をボクはこの曲から強く感じることはできない。
初めてこの曲を聴いたのはジョン・オグドン(アシュケナージとチャイコフスキーコンクールで1位を分け合ったイギリスのピアニスト。彼はこの後、アシュケナージのような活躍は出来なかった。自分の持つ初見でアルカンの協奏曲を練習無しで弾ききるというほどの超絶技巧が彼のキャリアを潰したといってもいいかも知れない。)のピアノだった。
弾きとばしのような演奏で第3楽章が凄く重々しかった。
プロムスか何かのコンサートだった。
それから数十年。
ギレリスも技巧派だったが上手く枯れたね。
この第一楽章はすごく普通でいい。
何処にも力が偏って無くて。
第3楽章も故人の死を悲しむのではなく、楽しかった想い出と共に歩いているようだ。
演奏は全曲のものしかなかったけれど、第1楽章を

 

ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番、第6番、第12番「葬送」

ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番、第6番、第12番「葬送」

  • アーティスト: ゼルキン(ルドルフ),ベートーヴェン
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2001/12/19
  • メディア: CD

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.5(第12,13番)(紙ジャケット仕様)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.5(第12,13番)(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: グールド(グレン),ベートーヴェン
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2007/09/19
  • メディア: CD





9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(45)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Blogの中の猫たち-149 [Blogの中の猫]

寝猫庫ねんねこっこ

Etoh02.jpg

テオさんちのエト嬢


サブタイトルにテオとゼロのひだまり別館とある。
ゼロという猫さんはもういないのだという。
最近ご無沙汰しているけれど、招きうりの『うりりん』そっくり(舌はあんな風に芸をしないだろうけど)のチンチラのよう。
存在感があるので最初にスケッチさせていただいた。
エト嬢を仕上げてから暇を見つけて描き込もうと思っています。
こまごまと小忙しい日々が続き、ポツリポツリの更新ですのでいつになることやら。
それより以前にデッサンまで済ましていたエト嬢の方をやはり先に仕上げることにしました。
このお方はロシアンブルーなんだろうけど、彼女は前足とと後ろ足に白い靴下をはいていて、胸元にも白い飾りが見える。
単色だと思っていたんだけど、こういうのもありなんだね。
灰色が光の加減で微妙に朱を混ぜたように見え、『ブルー』に近づく。
大きめの耳に濃い緑の瞳。

Etoh.jpg


親和な雰囲気にそこだけ凛とした気品がある。
光の有り様によって峻烈な源流の深浅を繰り返す川底に強い光が通ったように美しい。
短毛だけど、さすがに暖かい国の猫ではない。細かくシルキーなダブルコートが特徴の猫で洗うのは大変そう。
でも、知り合いの母君によればそんなに汚れないとのこと。
あんまり鳴かないからジジイのうちでも飼えそうなんだけどね、アレルギーの猫好き娘がかわいそうだからなぁ…

 

Etoh03.jpg




ウエットな音楽でないものをと選んだのがこのシリル・スコットのララバイ。
イギリスの作曲家として死の直後から再評価が始まり、ようやく最近になって見直され始めた。20世紀の作曲家であり、基本的にはロマン派の系譜にいる。ピアノ音楽と散文が自身の本筋だが、交響曲も4曲ほどは書いている。
イギリスのドビュッシーと呼ばれたこともある。そういう印象はあるかも知れないが、この子守歌にはとても質実で愛に溢れた旋律が使用されている。
CelloとPianoです。








9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(51)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

荒涼のノクターン [音楽]

 

Violin.jpg 

メトネル/ヴァイオリンとピアノのための夜想曲第3番ハ短調op.16-3

 medtner.jpg

彼の音楽には独特の癖がある。
というより彼の抒情は感覚で触れてゆこうとするその触覚を拒む。
音楽が優しい夜の風景を感じさせない。きわめてリアルである。
指揮者でもあり、ピアニストでもあるスヴェトラーノフのリードで奏されるアレクサンドル・ラブコの演奏には特にその様相が濃い。
ローレンス・カヤレイがポール・スチュワートと録れたものもYouTubeで聴ける。
こちらのほうはヴァイオリンの音色が繊細で柔らかく、夜想曲という曲想に寄り添った演奏をしている。
メトネルの作品で比較的評価がすぐに確定したものはヴァイオリンとピアノのための作品が多かったと思うが、こういう演奏はとても洗練されているけれど、作品の持っている厳しさが何処かに置き去りにされているような気がする。
かといってスヴェトラーノフのピアノの力業も「どうよ?」と思う部分もあるけれど、レーピン張りのラブコのヴァイオリンの鋭い線が道を踏み外さずにとどまっていて、メトネルの音を保っている。


殴るような和音の後、荒い呼吸を整えるような下降音途絶える数瞬にヴァイオリンの細い音色がバターの固まりに熱せられたナイフが入るように滑り込む。
夜の景色にはただ白い夜に同化し、凍ったままの風景が広がる。
泥濘は凍り付き、轍の跡は薄い氷が白刃のように道にうねっている。
そこに足を踏み出せばその場で切れてしまいそうな冷気がこのナハトムジークに貼り付いている。
甘い抒情は何処にもなく、憂鬱な音色は擦り出される瞬間に凍り付いてはらはらと足許に落ちる。
人を恋うる夜想曲ではなく、恋を想う夜もない。
そして何度聴いても何処かに飽きるという温さがない。
腐食に関わらない温度と後味。
著名な作家の警句だけれど、『優れた酒は限りなく水に近い」

 


聴きにくい方をどうぞ。

 

 

 

Medtner: Violin & Piano Works

Medtner: Violin & Piano Works

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Crd
  • 発売日: 2008/01/01
  • メディア: CD

Complete Works for Violin & Piano 1

Complete Works for Violin & Piano 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2007/08/28
  • メディア: CD

Works for Violin & Piano

Works for Violin & Piano

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mezhdunarodnaya Knig
  • 発売日: 1993/09/20
  • メディア: CD

Violin Sonata 2 Op 44 / 3 Nocturnes Op 16

Violin Sonata 2 Op 44 / 3 Nocturnes Op 16

  • アーティスト: Nikolay Karlovich Medtner,Linn Hendry
  • 出版社/メーカー: Asv Living Era
  • 発売日: 1999/11/16
  • メディア: CD





9743423.gif
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ【トレミー】人気ブログランキング

nice!(42)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽