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遅咲きの盟友 [音楽]

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ローベルト・フォルクマン/ピアノ三重奏曲第2番変ロ短調 op.150

第1楽章 ラルゴ
第2楽章 リトルネル
第3楽章 アレグロ・コン ブリオ



 Volkmann.jpg   多作の無名時代。
この曲がきっかけとなってフォルクマンはリストとハンス・フォン・ビューロウの二人に気に入られ、彼らが頻繁にこの作品を演奏したために、48歳にしてようやく日の目を見た。
室内楽は古典主義的回想に満ち、独特の穏やかさと調和をもっている。
紹介するYouTubeの演奏、音は奇麗なんだけど作品への共感が不足しているように感じたのだけど。
楽曲の構成のせいかもしれないと何度か聴き直した結果
第1印象はどうやら、ボク自身の音楽への共感の薄さだったと気づいた。
フォルクマンはメンデルスゾーンやシューマンなんかの聴き慣れた形を抜け出しているようで、そこがアンサンブルとして少し風通しがよすぎるように聞こえるのかも知れない。
第1楽章を長大な序奏として声楽でよく使われる第2楽章リトルネッロ(器楽間奏曲)を挟んで第3楽章の力強いテーマで閉じる1楽章形式と受け取れないこともない。
風通しがよすぎるがその音達の重なる部分とピアノの主導的な有機的連鎖は非凡としか言いようがない。
そして彼の非凡は当時のリストやシューマン、ブラームス、など名だたる音楽家が同列に認めていた。
ただ、ブラームスをして『我が友』と言わしめたほどの親交があったにもかかわらず、彼の名は今、音楽史の中でほとんど顧みられることはない。
音楽ソースの露出度が少ないためにおそらくこの作曲家のリストも早晩YouTubeから削除される類のものなのかも知れない。
そうなれば、ますます永く音楽史の中に沈黙するだけの存在になりそうな気もする。
この作品の様式から、全ての楽章を通して聴いて貰いたいと思う掲載者の気持ちがよくわかるけれど、
この辺が複雑な気持ちにさせるね。
仄暗くとてもドイツ的な旋律がソナタの序奏のようにピアノから導かれ、チェロとヴァイオリンが加わる。
時間をかけて塗り替えるように音楽には明度が増し、アンサンブルは美しくストイックに重ねられ、それぞれの楽器の音は互いを聴きながら濁ることのない距離を感じさせる。
ピアノ・ソナタが主導し、ヴァイオリンとピアノのためのソナタにチェロとピアノのためのソナタが加わり、それぞれが対位してゆく。
それが風通しがよすぎる音楽の構成にも繋がっているのだろうけれど、この楽章にも火はある。
中間部の協奏的な感情の高まりは一定の距離から一気に間合いが詰まった各楽器間の数瞬の熱いやりとりは素晴らしい。
画像部分の高まって落ちる落差はロマンティックでありつつ品がある。
チェロが低音でうたう歌が魅力的に聞こえ、幾度か音楽は起伏しながらやがて息絶えるように最初のテーマの方に向き直って熱が引いてゆく。
第2楽章のリトルネル(リトルネッロ)は間奏曲風に抑えられている。声楽にはよくこの用語を見ることがある。(とは言っても、ボクの声楽の知識など極めて貧弱だけどね)
明朗な気分が切れ切れの旋律と弦楽器の上に来るピアノのフレーズの中で遁走するように組まれている。
息を整える歌い手の(第3楽章の)気分を整えるように。
非常に魅力的なアレグロ・コン ブリオに繋がる。
シューマンやブラームスを彷彿とさせる。
音楽はしなやかで美しく、ヴァイオリンが背後で歌うカヴァティーナの歌は控えめでありながら心にとどまる。
何度か聴くうちにこれは亜流ではなく、フォルクマンという典型の音楽ではないかと思うに至った。

音楽はYouTube全曲聴けるがまず、第1楽章を聴いてみて下され。 
このベートーヴェントリオの演奏が日本で聴ける唯一のCDではないかと思う。

 

 


ローベルト・フォルクマン

ピアノ三重奏曲第1番op.3/op.5

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優しい情景 [音楽]


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カミッロ・シューマン/チェロ・ソナタ第2番ハ短調 op.99

第1楽章 アレグロ マ ノン タント
第2楽章 ロマンツェ: ウン ポコ アダージオ カンタービレ
第3楽章 スケルツォ: アレグロ ノン アッサイ
第4楽章 アレグロ モデラート


 CamiloSchumann.jpg    以前一度チェロ・ソナタ第1番やチェロとピアノのための小協奏曲について記事を書いた。
カミッロのデータは少なくて、CDもその膨大な作品群に秘して極めて少ない。
ザクセンの音楽一家に生まれ、12歳でローカルエリアだが管楽アンサンブルの指揮者にも選出されている。
時代背景から、彼の得意分野であるオルガンを除きブラームス(特にこの第2ソナタ)やラフマニノフの影響がソナタにはどうしても色濃く残っている。
ただ、特筆すべきはその素直で柔和な『優しい歌』である。
その長所は大曲よりも小品によく出ているし、ソナタでも緩徐楽章によく顕れている。
管弦楽曲や協奏的作品も多く残っているが、ピアノ三重奏曲の3曲なんかは聴いてみたいけれど、とっかかりがまるでない。(NAXOSガンバレ!)

この作品はさすがにソナタの形式的な枠で押さえられていて、彼の持つ自由な歌が開放されているわけではない。
それでもピアノパートの地味ながら歌を支える部分から協奏する部分の展開はこの作曲家自身のピアノ技巧の卓越も聴き取れる。
音の重ねかたにはブラームスの影響が濃いが、作曲者自身の晩年の充実が聴ける。
特に第1楽章について、いつもはこういう未聞の音楽家の作品について、シートからイメージを膨らませてゆく部分についてアンサンブル互いのディスカッションが時間的に不足気味であるようなきがする。
お互いの技量でこなれているけれど、何処か感じきっていない演奏も聴かれるお二人ではあるが、ここではかなり頑張っている。
特にピアノパーとは作曲者自身の技量がかなりのものであったらしく、伴奏を超えなければ処理出来ない表現が鏤められており、結果的にそれが演奏の質を保つことに繋がっているようだ。
基準になる演奏家といえば、まだあるのではないかと思ってしまうのである。
とにかく、ボクはこの演奏しか知らないのだからどうしようもない。
第2楽章は小協奏曲のロマンツェよりも構築的なもので、カミッロの資質が様式によって出口を搾られているような気もするけれど、歌に自発性があって優しい夜明けの情景が浮かぶ。
ピアノがいい。
でも、まだ抑えていて、この作品のカンタービレを開放していない。
第3楽章は ブラームス的スケルツォ。
こういうところに演奏者の技巧が先に立った『処理的』名気分を聴いてしまう。
ヒューバート・パリーの交響曲を演奏したロンドン交響楽団がブラームスに似た彼の作品を敬意をもって演奏したCDがどんなに素晴らしかったか、そういう演奏でこの作品が聴けたらと思ってしまう。
第1楽章の主題がグロテスクに形を変える。
どこかユリウス・レントゲン(どっちが先か微妙だけど)のソナタの主題に出てくるような音形に近づく第4楽章。
アレグロ コン ブリオくらいで終わりたいところだけれど、作曲者の優しさなのかなあ。
結構頑張っているのだけれど、音楽に壊れる寸前の勇気がない。

全曲通して聴けるけれど、その中で特徴的な(ブラームス的であるということも含めて)楽章といえる第1楽章を

 

 

 

 

 


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Blogの中の猫たち-168 [Blogの中の猫]

えー。突然滋賀県に行って来なければならなくなり、雪の高速道路の準備をし、朝5時に家を出ましたが、川之江JCの手前の雪はびっくりしましたね。一般道路ではノーマルタイヤで発信から山道を通り目的地まで一度もブレーキを踏まずに到達するくらいのことはやれるのですが、とにかく凄い雪で『こんなとこ、80キロで走っていいんか?…』と自問自答しつつ、滋賀へ着くよりより先にどっか違うところにいってしまうのではないかと思いつつ、何とか到着し、用事済ませて帰ってきて更新してます。
いやあ、疲れたぁ…ブログ猫168匹目です。




たおやかに (直ぐで柔にして剛)

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あーちゃさんちのモカ

まだどことなく幼げな風情があるスコ君。
可愛いね。
この画像の元になった写真はいつの頃の記事だったのか覚えていない。
確か風呂場の写真だったと思う。
スコティッシュフォールドの性格そのままの素直そうな猫さん。
室内の写真なので小さいものは細部が潰れていて、そこは別の写真から色を貰ったりして
いつも通りなんだけれど、単なる白黒ではなくて、濃いブルーグレイ系の体色なのだろうね。
光の当たり具合でそう見える。
パレットは以前作ったラグドール猫さんのものを使用し、彩色を限りなく黒に近付けた。
本当はもっとブルーなのかも知れない。

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この飼い主さんと2匹の猫さん(もう一匹は目の色と体毛が琥珀系の魅力的なブリショー)の住んでいらっしゃる
お家は、とても清潔できっちりされていて、撮られる写真の切り取り方にも生き物を中心にしながらも
その周りも同じように写そうとされているように感じた。
生活の滲みがあんまりない。居室が新しいのかな。
二匹の猫がそこに暖かな不定形を運んでいて円かな雰囲気になっている。
と思って一枚の写真を拝見。
ベランダのビオラの鉢が乗っている白ペンキの棚が水やりで錆びているのを見て妙に暖かくなってホッとしました。
それにしても、スコティッシュフォールドの前脚って何であんなに人形っぽくて可愛いのかね。
骨格上の弱点とか言われるけれど、狭い胸骨をもこもこの体毛が覆っていて肩からいきなり腕になる印象がある。
何ともそれがまたいい。
仕上がりはこんな風。

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音楽はモーツァルトのK423
第1楽章 アレグロ

この作品は病気で苦境に立った友人、ミハイル・ハイドンの依頼で書かれた2曲のうちの一曲。
ヴァイオリンとヴィオラの二重奏。
ミハイルが依頼されえてていたコロレド大司教からも6曲の弦楽二重奏曲の書けなかった2曲を補ったもので、
作品の作者はミハイル・ハイドンと記されていた。
他人の名を冠したものではあり、ミハイルの特徴や様式を元に違和感を感じさせないように配慮されてはいるけれど、この作品の第1楽章展開部のカノンは
一聴モーツァルト以外には書き得ない天賦の音楽です。
先に出ていたヴァイオリンが一転ヴィオラと同じ表現の中で同時に歌う。
作品的に性格の異なるK424と同じ目的で書きながら………音楽ではなくて楽音ですね。

 

 

 

 






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隠れきっている佳曲 [音楽]


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グラズノフ/ピアノのための夜想曲変ホ長調 op.37


Glazunov.jpg   6分弱の曲だけれど、短い夏の季節の星月夜。

涼やかに渡る風の匂いの中に仄かに混じる花の香り。
『誰そ彼(たそがれ)』影だけの背の高い若者を待っているテラスの娘。
この作品はちょっと素敵だと思うんだけど、グラズノフのピアノ曲はあまり弾かれないのか、それともボクの探し方が悪いのか、手許にはheliosのソロ・ピアノ・ミュージック3枚組しかない。
それでもボツボツやはりピアノ作品集とかいうものがでているみたいだ。
圧倒的に管弦楽が多く、弦楽四重奏曲や器楽曲は片隅に追いやられている感がある。
YopTubeにしても、弦楽四重奏曲を1曲通して聴けるようなリストは上がっていない。
あまりにも自然に入ってくる1音のなつかしいような響き。
意図されて作曲されたような部分が少なく、開け放った窓に内側に撓むレースのカーテン越しに響くピアノ。
最初のフレーズを立ったまま思いつきでつま弾き、そのまま椅子を寄せて弾き始めたような…


彼の嗜好を感じさせる即興的なフレーズが抒情の中に音と遊ぶように挿入される。
この部分を省略してしまうと作品はリアルな作品の誕生を損なう。
全曲はとても美しい。山っ気のない自然な音楽でした。


YouTubeでは同じ方が自宅で弾いたものがアップロードされています。とても雰囲気のいい演奏ですが、最初の録音は少し音が跳ねすぎていて、明晰すぎてデジタルっぽい。
これは多分にピアニストのせいではなくて録音状況によるものだったのでしょう。
それに、意図的に省略があるようでした。
取り直しの演奏はとても気持ちがセーブされていて、総譜による演奏でなによりも作品が語ってくれます。

 



Glazunov/Balakirev;Piano So

Glazunov/Balakirev;Piano So

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Finlandia
  • 発売日: 1996/01/12
  • メディア: CD
Complete Solo Piano Music 2

Complete Solo Piano Music 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2006/03/14
  • メディア: CD





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純粋な毒 [音楽]

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ゲオルギー・カトゥアール/弦楽五重奏曲 op.16


第1楽章 アレグロ モデラート
第2楽章 アレグロ モルト エト アジタート
第3楽章 アンダンテ ノン トロッポ
第4楽章 アレグロ モデラート

Georgy Catoire.jpg  もともとは弦楽四重奏曲第2番であった。
作曲家自身によって弦楽五重奏曲に編曲されたもの。
フランス系ロシア人の和声は限りなくフランス音楽っぽい。
ロシア貴族の会話は昔からフランス語で行われていたけど、国民楽派隆盛の時代にこんな音楽を書いていては深く沈んでしまうが理の当然。
音楽も思慮の中に深く沈んでいる。
通して聴くには辛い音楽だね。
第1楽章の主題と第2楽章のそれはとても似通った色彩で起伏が異なるが、いずれもそれほど大きな落差があるものではない。
強いて言えば、第1楽章にはシェーンベルクの『浄夜』のような音楽の起伏があり、その中に葛藤し続けるドラマがある。
ただ、似通っているが、ここには『告白』の後の身裡が切れるような弦楽のトレモロはなくて、音楽がもっといろんな方向を向いている。
だから、白々として月明かりだけで音のない張りつめた乾いた夜に、若い男女の『解決』が示す明るい方向も見えない。
音のない風景を音楽を通して感じたのは後にも先にも『浄夜』だけである。
音楽はそういった物語を抜け、鋭さを避け、音楽そのものの客観性をもう一度羽織る。
『浄夜』で浮かんでくる具体的なイメージはここにはない。
純粋な毒が蟠っている薄い皮の容れ物をそうっと両手で持っている感覚が残る。
「ひょっとしたら、もう、毒は手のひらに沁みだしてきているんじゃないか」という不安。
でも、音楽自体には完結感がある。
それは聴いているボクの中にシェーンベルクの音に込めた物語を無意識に追いかけてしまった思いがあったかも知れない。
もっと離れて聴くべきだったか。

第2楽章はテーマが第1楽章に似ているけれど、音楽の流れは上下動のあるスケルツォ的な表現。
似通っているという印象は急・緩の息づかいが同じ構成を持っているように聞こえるということ。
いいんだけれど、どこまで行っても周りの木々の色合いが変わらない森の中をひたすらさまよっているような感じ。
つまりね、ちょっと長いんだよね。
第1楽章を引きずったまま閉じる。
第3楽章 これもロシアの土の匂いのする平原ではない。
どちらかと言うと、北欧のオーケストレーションの中をフランス音楽の鏃が突き抜けてゆくような音楽。
とてもデリケートな弦楽アンサンブルです。
ほっと一息つけそうだけど、この楽章をよっく聴き込んでゆくとなかなか渋い。
第4楽章は初めてといっていい意思的な弦楽器の力を感じる。
この曲が元の弦楽四重奏のイメージを持っているのは多分この楽章だろう。
でも、純粋な毒気に耳が慣れたのか、それでも、他の楽章を思い出すのに苦労するほどこの楽章も長い。
低音楽器が通奏に縦に幅の広い音の根を張ってゆく。
どの楽章も完成度が高い。
ただ、もう少し編成の大きい弦楽アンサンブルであったら、ボクの耳にはっきりと響いたかも知れない。
ロシア音楽としては異質に感じるけれど、この作曲家は面白い。

第1楽章を。シェーンベルクの『浄夜』をお聞きになった方は音楽の流れを思い出しながら聴くと類似性が耳についてしまいます。
こう書いてしまうと、この純粋な毒気を既に袋から出したことになりますが…

それにしても今朝も寒いなあ…

 

 

ロシア室内楽曲集 (Treasures of Russian Chamber Music) (6 CD)

ロシア室内楽曲集 (Treasures of Russian Chamber Music) (6 CD)

  • アーティスト: アレンスキー,タネーエフ,カトワール,ショスタコーヴィチ,ジェローム・イオウェンタール,スタファン・シェイア,リアン・デ・ワール,エドワード・アウアー(Pf),クリスチャン・ボー,ポール・ローゼンタール,ボリス・ツォウッカーマン(Vln),マティス・アムラー,ライナー・モーク,ミケーレ・ジデネル,ペーター・ハンンス・コイニング,マーカス・トンプソン(Vla),ナタニエル・ローゼン,ゴドフリード・ホーヘフェーン,ジュディス・チャップマン(Vc)
  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2007/01/01
  • メディア: CD

 





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娘の彼氏 [雑考]

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長女が就活前に岐阜から彼氏を連れて帰ってきた。
正月に帰ってきたとき何げに聞いてはいたが、生まれて初めて(そう何回も経験するもんじゃないけど)
男親の複雑な心境って言うやつを味わったね。
まあ、今時岐阜から四国の片田舎(向こうも結構田舎だけど)まで挨拶に来ようというんだから真面目なんだね。
ボクの長女は人間以外の生き物好きだったけど、大学に入って人間の方も好きになったらしい。
まあ、何はともあれ、まだ3年生。
就職が決まって落ち着くまで続くことを祈りつつ、ちょっと好青年の彼氏に興味も湧いた。
大学の研究室から準国家公務員的な研究生になっている。
薬草を栽培して研究する仕事をしている。
自分の好きな仕事に就けるという幸運な男の子だね。
ボクの長女と同じチャンネルで生きてるね。
結婚の障害は今のところ彼の方ではなくて、ボクの娘が卒業までまだ研究室にいなきゃならないということ、その先に就職の関門があるということらしい。
ボクら夫婦は、彼女に田舎で就職して暮らすことは考えなくていいと伝えた。
我が娘も意外としっかりしたビジョンと地道な仕事を目指している(といっても「森林検査官」とかいってたなあ…)。
大学では月の輪熊研究会の20数名の部員の部長になってるらしい。
彼女もまた自分のやりたい自然の中の仕事に向かっている。
似たもの同士だね。
失敗してもまだ若い。
彼氏も娘も。
5つ年上の彼氏だが、男の精神年齢はそれ位の差があってトントンだと思っている。
2月の1日の朝高速バスでボクの住んでいる田舎に来て、その晩酒を飲んで地元の魚を食った。
2日には次女の卒業展を県立美術館で観て帰った。
慌ただしい訪高だったが、娘の方は休みにまた帰ってくるらしい。
今回のことで、自分は結構捌けた男親だと思っていたけれど、とんでもないね。
次女と奥さんのテンションが上がる一方でボクの気分は落ち込んだ。
ボクも義父にそんな思いをさせたのだろうかね。


でも、彼の気質に触れて大いに安心した。
まあ、まだ少し先の話だ。


以前アーンのピアノ四重奏曲を使ってBlogCats-on-HahnというYouTubeソースを作ったけれど、
曲の一部の利用もダメだったので諦めた。
代わりに少しソースを工夫して著作権切れのパブリックソースからブラームスのクラリネット・ソナタの第1番第2楽章を使ってリメイクした。

音楽ソースに注意しながらアップロードしているけれどね。今のところ使用は許されている。

glennmieさん。あなたの演奏使わせてくれないかなあ。 (*^▽^*)






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Blogの中の猫たち-167 [Blogの中の猫]

おかずの森
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nachicさんちの福ちゃん

「ちっちゃいのとおっきいの」のちっちゃい方。
スコティッシュフォールドでマンチカンらしい。
ずっと子猫っぽいのでそうなのかと思っていましたが、子猫でもないらしい。
柄行が絵心をそそる。
最近、ちょっと以前に掲載されていたおかずの森のブリ大根と生姜ご飯のご飯と豚汁をコピーさせていただいた。
豚汁は赤みそを使ってホワイトソースを混ぜ、和洋折衷で、以前は牛乳でやったこともあるけれど、
少しミルク臭が移るので、今はホワイトソースを使う。
お試しあれ。
えー、そうそう。フクちゃんでした。はい。

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可愛いんだけど、なかなか柄行が難物であまり頑張りすぎると本業に差し支えるので
適当に。
体毛を描くブラシは3種類作っているのだけれど、もともとは小型の羽毛恐竜用に作ったもので、
ピクセルが小さな画像には少し大きすぎるので適当にカットしている。
鼻先のチョイ横の黒模様がアクセントになっていて、瞳の周辺のやまぶき色が黒目の部分で翳ってくるところはなかなか美しい。
だけどコイツが曲者で、写真の瞳が真実の色合いだとは限らないんだよね。
これは犬にはないね。

出来具合はどんなもんだろう。

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音楽は
ジャン=クラ/ハープ、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、アルト・チェロのための五重奏曲
ピアノ五重奏曲の4楽章形式とは異なり、ここでは単一楽章。
データが乏しいが、両作品は同じものではないと思う。
クラは軍人(海軍提督)であり音楽家であったが、猫好きで愛猫『ブルー・ニャルと』いう名前の猫を抱いている写真が残っている。
親和なテーマがフルートの柔らかい調べで吹奏され、ハープのグリッサンドが美しい。
何処か尻尾をピンと立てその先端がちょっと左右に振られ、細い煉瓦塀の上を澄まして歩いているような猫っぽい曲です。






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チェロで聴いた幻想小品集 [音楽]

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シューマン/クラリネットとピアノのための幻想小品集イ短調作品73

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もともとはクラリネッター、ヨーハン・コッテとクララのためのプライベートな作品だったらしい。
自筆譜には『夕べの小品集』という名が残されていて、夕暮れのテラスで木々の葉の陰が辺りの暗さに滲んだ頃に薄明かりの中で
親密な時間を過ごすためのものであったのかも知れない。
クラリネットの原曲の方はかなり前に一度書いたことがあるが、もう記憶の外に行ってしまっている。
楽曲は3つの部分に分けられ、それぞれ表情ややテンポが指示されているが、3つの曲は続けて演奏される。
第1曲 静かに、感情を込めて
第2曲 活発に、軽やかに
第3曲 急速に、燃えるように

各曲は独立しつつ、動機的に関連を持ち、静から急動へ道が付けられている。
クラリネットパートはかなりの難物だと聞いている。
ジジイの友人は息継ぎがしにくく、発想は同じ音域の弦楽器のようなものをイメージしたのではといっていたことがある。(もっとも、これは素人のレベルの話だからね。ボクはかなり上手いと思ったけれど。)
で、チェロの演奏を探していてヒットしたのがこれ。
例の共感覚をもつ狼大好きのエレーヌ・グリモーが見た目清楚だが狼のような丈夫そうな顎をもつ(失礼)チェリスト、ソル・ガベッタ嬢とブラームスや、ドビュッシー、ショスタコーヴィチのデュオを演奏したときのライブのプログラムを見つけて聴いてみました。
ガベッタ嬢のチェロはラテン系の吹っ切れたボウイングが切れのある響きを奏出する。
彼女の楽器は1865年製のジャン・バプティスト・ヴヨーム。パリ管のヴィオラスーパーソリスト、ピエール・レネールが同じ年のヴィオラを使っている。ヴァイオリニストのヒラリー・ハーンが使っているのは1864年製。この辺がこの作家の絶頂期なのだろうかね。上薬の色が濃くて響きが豊麗。
ガベッタ嬢は2.3年前からお気に入りのチェリストです。
グリモーもシューマンの五重奏や四重奏で室内楽の中でちょっと今が一番いいのではないかという演奏を聴かせています。
この人は一見華奢ですが、肩からひじの腱が非常に強そうで、ラフマニノフの協奏曲やブラームスの協奏曲で鍵盤を肩から指先まで鍵盤にめり込ませるようなマッシヴな奏法をしたりします。
バッハもちょっとロマンティックで変わっていますが、面白いです。
その時に弾きたい曲を弾くタイプで、型にはまったところがあまり聴かれない。
その二人がアンコールピースに選んだのかも知れません。
この演奏は嵌っています。
強いて言えばシューマンの物狂おしい静穏の孤独感はありませんが、音の後から趨るような情熱が素晴らしい。
ピアノとチェロの位置関係もお互いの音の持つ質感に鍵盤楽器と弦楽器を超えた共通性があるのをおそらくグリモーは色彩の共通性を感じ取ったのかも知れません。
絶妙です。
いい演奏でしたぞ。

 

 

デュオ

デュオ

  • アーティスト: ショスタコーヴィチ,シューマン,ブラームス,ドビュッシー,グリモー(エレーヌ),ガベッタ(ソル)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2012/11/21
  • メディア: CD

 

 





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